出身 台湾 高雄市
好きな食べ物 肉じゃが
趣味 映画鑑賞

 

ー福祉の仕事を志したきっかけは何だったんでしょうか?

日本に来た当初は福祉を学ぶつもりは全くありませんでした。でも将来を考える中で、高校時代に仲の良い先生に相談したんです。

私の実家や近所には高齢者が多くて、昔から高齢者と話すことも好きでした。嫌いではないし、むしろ自然に関われると感じて、福祉の道を選ぶことにしました。

 

ー今はどのようなお仕事をされているんでしょうか?

食事や入浴の介助をはじめ、連絡帳への記録などを担当しています。たとえば「今日血圧が高めだった」といった利用者さんの体調の変化を記録し、ご家族へお伝えすることも大切な仕事です。

日本語での記録や報告は難しいこともありますが、一生懸命取り組んでいます。

 

 

 

 

ーこれまでにお仕事の中で失敗やうまくいかなかったことはありますか?

最初に入職した頃、挨拶や自己紹介がうまくできず、利用者さんの中には「なぜ自分には挨拶してくれなかったの?」と感じさせてしまった方がいました。

そのことで距離を感じてしまい、後からとても反省しました。今では、意識して丁寧に挨拶をするように心がけています。

 

ーお仕事をしていて大変だなと思うことはありますか?

やはり日本語の会話です。利用者さんが言っていることを理解できなかったり、返事に迷うこともあります。

皆さん一生懸命話してくださるのに、うまく返せないと申し訳ない気持ちになります。

でも最近はだいぶ慣れてきました。最初は特につらかったですが、今は「もっと上手になろう」という前向きな気持ちで頑張れています。

 

ーどうやって日本語を身につけられたのですか?

「話すこと」と「真似すること」です。大学に入ってからは友達がたくさん話しかけてくれて、その言葉を真似しながら覚えました。間違えた時も友達が直してくれるので、少しずつ自然に会話できるようになりました。

大学生活や友達との交流が大きな学びになりました。方言も混ざっていて、土佐弁や関西弁も少し話せます(笑)。

 

 

 

 

ーこの仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

やはり「ありがとう」と感謝の言葉をいただいたときです。自分の仕事が誰かの役に立っていると実感でき、頑張ろうと思えます。

 

ーこのお仕事をされる中で大切にしていることは?

信頼関係です。利用者さんだけでなく、ご家族との信頼も大切にしたいと思っています。外国人であることで電話対応などで何度も聞き返すこともありますが、誠実に向き合うことで信頼を築いていきたいと考えています。

 

 

 

 

ーお休みはどう過ごされているんですか?

映画を見たり、掃除をしたりしています。特に掃除は気分転換になります。ストレスがたまったときも、家に帰って掃除をすると気持ちが落ち着きます。料理はあまり得意ではないですが、部屋をきれいにすることが好きです。

あとは「推し活」もしています。好きなアーティストのライブに行くのが楽しみで、東京や大阪、名古屋などにも足を運びます。夜行バスで移動して友達の家に泊まったり、工夫しながら参加しています。ライブに行くと「また仕事を頑張ろう!」と思えます。

 

ーでは最後に、今後の目標ややりたいことなどもしあれば?

もっと一人ひとりの利用者さんと、より良い関わりができるようになることが目標です。

将来については、日本で経験した介護の知識を台湾に持ち帰って役立てたいという思いもあります。

ただ、今は日本での暮らしに慣れてきていて、自分でもどちらがいいのかまだ悩んでいます。いずれにしても、ここでの経験を大切にし、成長していきたいと思っています。

 

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